賢い学資保険の選び方/現役銀行員・FPのオススメは?
子どもが産まれたり、妊娠したタイミングで学資保険への加入を検討される方が多いですが、子どもの将来のためにと考えれば考えるほど、選ぶ基準が分からないという方も多いのではないでしょうか?掛け捨ての保険とは違い、子どもの将来に直接関わってくる保険ですので、良いものを選びたいですよね。
そこで、今回は学資保険を選ぶ際の基本的なポイントや内容について分かりやすくお伝えしていきたいと思います。
また、銀行員として、FPとして、2児の母としての選び方も紹介させていただきます。
学資保険に加入する目的は?
保険選びで大切なのは、何よりもまず「なぜ保険に入るのかを明確にすること」です。保険選びにおいての失敗の多くは、加入者のニーズと保障内容が合っていないことが原因です。保険料がいくら安くても、保障内容が自分に合っていなければ意味がありませんよね?
具体的には、下記のステップで検討していただくのがいいと思います。
①何のために保険に入るのか
②どんな保障内容が必要なのか
③上記の条件に合う保険商品はどれなのか
この手順をきちんと踏めば、きっとあなたの希望に沿った保険が見つかるはず!
学資保険の目的は2種類!
学資保険に加入する目的としては、大きく2種類に分けることができます。それぞれを簡単に説明いたします。
教育資金の積立
子育てにかかるお金の中で、大きな割合を占めているのが教育資金です。小学校から大学までの学費はもちろんですが、近年では塾や習い事をする割合も増えてきていますので、そういった費用も頭に入れておかないといけません。特に高校や大学進学時には、受験料、入学金、授業料、学習用品のほか、県外であればさらに家賃などもかかり、家計への負担はとても大きくなります。
そのような教育資金の負担が特に大きくなる進学時に備えて、まとまった保険金を受け取れるようにしておくことが学資保険へ加入する目的の1つです。
子どもの医療保障
日本では公的医療保障制度が充実しており、「どうせ無料だから必要ない」と考える方もいらっしゃると思いますが、もしも子どもが大きな病気や怪我をした時、場合によってはかなり大きな医療費負担が発生することもあります。また、もしお子さんが小さい場合に入院となると、保護者も一緒に寝泊りするために差額のかかる個室を利用しなければいけなかったり、仕事を休まなければならなくなり収入が減ってしまう事も考えねければなりません。
そのような医療費の負担への備えも学資保険に加入する目的の1つです。
「教育資金の積立」と「子どもの医療保障」どちらも大切ですが、まずそのどちらを優先したいかを考えてみましょう。その目的によって学資保険を選ぶポイントも変わってきますので、じっくり考えてみてください。
学資保険を選ぶポイントは?
これは私の個人的な意見ですが、「子どもの医療保障」は医療保険だけのものに加入し、「教育資金の積立」を重視した学資保険に加入した方がいいと思っています。というかうちの子2人の保険はそうしています。
なぜかと言うと…学資保険と聞いてまず最初に思い浮かべるのが郵便局が取り扱いしているかんぽ生命の学資保険という方が多いので、例として挙げさせていただきます。こちらの保険は、「教育資金の積立」と「子どもの医療保障」の2つともが入った保険です。ここで勘違いしてはいけないのは、「積立すれば医療保障もおまけで付いてくるわけではないこと」です。定期的に受け取れるお祝い金や満期金を受け取った場合の返戻率は約95%で、実は支払った保険料よりも減っているんです。もちろん医療保障が付いているので、入院等で保険金をもらっていれば支払った保険料よりも多くもらっている可能性はありますが、肝心の教育資金の積立が減っているのってどうなんでしょう?私は銀行員としての性格からか、「払った金額より減るなんてありえない!」と思っているので貯蓄重視で考えますね(笑)そして時代が変わると医療保険の内容も変わる(例えば収入保障保険とか一昔前はなかったですよね)ので、医療保険はいつでも変えられるように自分の分も掛け捨ての安いものにしています。
※あくまで私個人の考えなので、その人に合った保険選びが大切です!悩んだら専門家に相談してみましょう。
学資保険専門のところもあるので、まずは無料の資料請求を☆相談も無料♪
「教育資金の積立」重視の保険選びのポイントは3つ
「教育資金の積立」を重点においた保険選びで重要なポイントは3つです。
①返戻率/どのくらいの貯蓄性があるのか(増えるのか)
②満期日・満期保険金/いつ、どのくらいの金額を受け取れるのか
③払込期間/いつまで保険料を支払うのか
それぞれのポイントを分かりやすく説明させていただきます。
返戻率/どのくらいの貯蓄性があるのか(増えるのか)
返戻率とは、「支払う保険料の総額」に対する「受け取れる保険金の総額」の割合を表したものです。この返戻率が高いほど、貯蓄性も高いと言うことになります。
返戻率の計算方法は以下の通りです。
学資保険の中には返戻率が100%を上回るものも多く存在しますが、医療保障などの特約を付加した場合には、その分返戻率が低くなってしまう事もあるのでよく確認しましょう。
満期日・満期保険金/いつ、どのくらいの金額を受け取れるのか
学資保険では、満期時に満期保険金を受け取れるものが一般的ですが、高校入学時等の決まった時期にも保険金を受け取れるものがあります。
特に満期日については、よく確認しておかないと必要な時期に受け取れない事もあるので注意が必要です。学資保険に加入する段階では、将来どのような進学をされるのか予測する事は難しいですが、一般的に教育費用が大きくなるのは大学進学時だと言われています。大学の受験料や入学金、授業料と立て続けに大きな費用が必要になってくるので、高校3年生〜大学入学時が満期となるようにしておくと安心かもしれません。
次に満期保険金の金額についてですが、文部科学省が公表している『国公私立大学の授業料等の推移』によると、平成29年度では下記のようになっています。
国立大学 | 私立大学 | 公立大学 | |
---|---|---|---|
入学金 | 282,000円 | 252,030円 | 394,225円 |
授業料/年 | 535,800円 | 900,093円 | 538,294円 |
もし私立大学へ進学となった場合、入学金と初年度の授業料だけで約115万円が必要になる計算で、それ以外にも施設設備費やすべり止めを含めた受験費用や納付金なども考えるとさらに出費が大きくなります。ご家庭によって事情は異なりますが、200万円前後を目安に考えておくのがいいと思います。
払込期間/いつまで保険料を支払うのか
学資保険の多くは、満期を迎えると同時に保険料の払込も終わります。(パンフレットを見ると「18歳払済/18歳受取」や「17歳払済/17歳受取」等となっているものが多いです。)
保険商品によっては払込期間が選べるものもあります。保険料を一括で収める「全期前納払い」や「10年払い」、「10歳払済」など払込期間を短くすることができ、満期まで払い続ける場合に比べて返戻率が高くなるメリットがあります。反対に、通常よりも短い期間で保険料を支払わなければならないため、毎月の保険料は高くなってしまうデメリットがありますので、家計に無理のない範囲で選びましょう。短期払いは難しいけど、少しでもお得にしたい場合は、保険料を1年分まとめて支払う「年払い」や、半年分をまとめて支払う「半年払い」もありますよ。
毎月の保険料がいくらになるのか等、シミュレーションもしてくれますので、無料相談を活用してみてくださいね。
契約者や特約など、見落としがちなポイントは?
保障内容や特約によって保険料は変わってきます。保険料や返戻率など、目に見える情報以外にも注意すべきポイントがいくつかあるので説明いたします。
契約者を誰にするのか
基本的には両親や祖父母が契約者になると思いますが、契約者を誰にするのかは意外と重要。
学資保険の保険料は基本的には被保険者となるお子様の年齢によって変わってくるのですが、保険料払込免除特約などの契約者に万が一のことがあった場合に以後の保険料を免除してもらえる特約をつける場合には、契約者の年齢や性別に等よって保険料が上がります。内容によっては返戻率が大きく下がってしまう事もありますので、付加するかどうかは慎重に判断しましょう。
申し込みするのはいつがお得?
学資保険に加入できる年齢は、一般的にお子様が0〜7歳の間です。
基本的には、学資保険をするなら『早ければ早いほど良い』と思います。
主な理由としては2点!
①保険料が安くなる
②返戻率が高くなる
学資保険において、上記の2点はとても重要。最近は出産予定日の140日前から申し込みできるものもあるので、時間に余裕のある妊娠中に申し込みするのもいいかもしれませんね。
※申し込み時の際は、被保険者(お子様)と契約者の健康状態の告知が必要なため、病気や怪我があった場合には申し込みできない場合があります。妊娠中の場合は妊娠の経過が良好でない場合は出生前加入ができなくなります。
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